先日、近藤史恵さんの『歌舞伎座の怪紳士』という本を読みました。
無職で引きこもりだった主人公が、歌舞伎のチケットをもらったことがきっかけで舞台にはまり、好きなものができたことで前向きになっていく姿がとても印象的でした。


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特に印象的だったのが、この一文。
好きなことは世界を広げてくれる。好きなことのためなら、わたしも積極的になれる。
『歌舞伎座の怪紳士』近藤史恵著
読みながら、ふと自分のことを思い出しました。
推しにハマって開けた新しい世界

「好きなことは世界を広げてくれる」というのは本当にそうで
私も数年前にEXILEのライブに連れて行ってもらったことがきっかけで、新しい世界が開けました。
それまでも音楽を聴くのは好きでしたが、アーティストのライブにはほとんど行ったことがなかったので
テレビ越しでしか見たことがない人たちと同じ空間にいるということがとても新鮮で、引き込まれてしまいました。
推し(EXILE NAOTOさん)を好きになってからは、それまでの自分が知ったらびっくりするくらいフットワークが軽くなって、一人でライブに行ったり、ライブのためだけに地方に遠征したり。
推しから派生した新しい「好き」

趣味でストリートダンスをやっています。(ジャンルはHIPHOP,HOUSE,POPPIN',BREAKIN')
思い返してみれば、小さいころからわりと踊るのは好きなほうでしたが(学校の体育祭とか)
きちんとダンスを習おうと思ったのは「推しみたいにかっこよく踊れるようになりたい」と思ったことがきっかけでした。

推しが好きすぎると、だんだん推しみたいになりたくなるということですね(?)
初めは憧れから始めたダンスも、気づいたらダンスそれ自体の魅力にはまってしまい、新たなジャンルに挑戦してみたり、発表会やイベントに参加するようになりました。
ダンスを始めて、もっとも大きな変化だと個人的に感じているのは
- 人前で踊るようになったこと(発表会やイベントなど)
- ブレイキンを始めたこと
この2つです。
どちらも、私にしてはかなり勇気を出した挑戦でした。
推しがきっかけでダンスを始めて、新しい「好き」に出会えたことがすごく嬉しかったし、推しを好きになってよかったと改めて思いました。
「好き」がきっかけで広がった人とのつながり

元々人付き合いはあまり得意ではありませんでしたが、ダンスを通じて仲間が増えて、人とのつながりが広がっていきました。
推し活に熱中していた頃は、SNSを通じて知り合った人と交流したり遊んだりもしていましたが、それもだんだんしんどくなってきたので、今ではオタク仲間との交流はほぼありません。
でも今は、ダンスを通じて知り合った先生や仲間たちとの関係を大切にできています。
先生やダンス仲間たちとは毎週のようにレッスンで会っていますが、近すぎず遠すぎず、ちょうどよい距離感を保てているので居心地よく感じるのかもしれません。

私はたぶん、距離感が近すぎると逆にしんどくなってくるタイプ
ダンスという「好き」を通して築けた周りの人たちとの関係を、これからも大切にしていきたいです。
まとめ:「好き」がもたらしてくれたポジティブな変化

今回は、近藤史恵さんの『歌舞伎座の怪紳士』を読んで考えたことをシェアさせていただきました。
無職で引きこもりだった主人公が、「好き」をきっかけに前向きになっていく姿を見て
推しにハマった頃のこと、推しに憧れてダンスを始めたこと、ダンスがきっかけで大切なものをたくさん得られたという自分の経験を思い出しました。
「好きなものが行動を変えてくれて、世界を広げてくれる」というのは本当にそうだと、身をもって実感しています。
それと同時に、「何かを好きになること」はとても価値のあることだとも思いました。

推しもダンスも、私の世界を大きく広げてくれた
もし今、何かをやってみたいと思っている人がいたら、ぜひ勇気をもってその一歩を踏み出してほしいです。
好きなものの力は、思った以上に私たちの人生を大きく変えてくれるかもしれないから。



