先日、ダンスの先生と話していたときに「ダンスって盆栽だよね」という話になり(?)それをきっかけに、盆栽に興味が湧きました。
ネットで盆栽の写真を検索してみたり、盆栽に関する本を何冊か読んでみたりしましたが
「やっぱり実物を見てみたい!」ということで、埼玉県にある大宮盆栽美術館に行ってきました。
大宮盆栽美術館に行ってきた

大宮盆栽美術館は埼玉県さいたま市北区にあり、最寄駅はJR宇都宮線の土呂駅です。

駅からは徒歩5分ほどで、アクセスも良かったです
着いたらロビーのようなところで入場料を払い、まずは室内のギャラリーから見て回りました。
盆栽の解説のほか、大宮盆栽村の説明パネルなどもあって、読んでいてとても勉強になりました。
室内ギャラリーにもいくつか盆栽が展示されていましたが、ここはすべて写真撮影禁止でした。
続いて、庭のようなところに出ました(庭は写真撮影OK)

盆栽といえば五葉松や黒松などが定番ですが、私はどちらかというと、もみじやカエデ、欅、銀杏など葉っぱが生い茂っている盆栽に惹かれました。


あと、盆栽を正面から見るだけでなく、鉢の前にしゃがんで下から見上げるようにして見るのが好きだったり。
自分が小さくなって盆栽の世界に入り込んだみたいで、なんだか森の中に迷い込んだような気分になってワクワクしました!

土の上に苔をかぶせているものはジブリの「もののけ姫」みたいな世界観を感じました
また、このように幹の部分がひび割れているものからは、長い年月を耐え抜いてきた貫禄のようなものを感じて、なんだかカッコイイなと思ったりしました。

それぞれの盆栽には推定樹齢が表示されていましたが、小さいものでも50年~150年、大きなものだと500年を越えるものもあったりして、私の年齢を軽く越えるものばかりでした。

今から500年前って何時代?関ヶ原の戦いより前じゃん!…みたいなことを思ったり(笑)
それだけ長い年月を、雨風に耐えながら必死に生き抜いてきたのだなと思うと、私はまだ30年くらいしか生きていないのに「しんどい」とか「つらい」なんて言ってられないなという気持ちにさせられました。
ダンスも人生も盆栽に似ている

もともと盆栽に興味を持ったのは、ダンスの先生との会話がきっかけでした。
今、ブレイキンのクラスでとある技を練習しているのですが(ぐるぐる回る系の技です)始めてから3か月ほど経つのにまだ一周も回れたことがなく、先生に「道のりが長いです…」とこぼしたところ
「○○(技の名前)は盆栽と同じ。じっくりゆっくり根を張りながら育っていくんだよ」と言われました。
芽が出るまでに数カ月~1年、そして立派に育つまでに何十年、何百年もかかる盆栽のことを考えたら
たった数ヶ月挑戦しただけで「できない…」と落ち込んでいる自分がなんだかものすごくちっぽけに思えてきてしまいました。
それから盆栽には「その木の欠点を隠すのではなく、個性として活かす」という考え方もあるのだと、どこかで読みました。
たとえば幹が曲がっていたり、枝がちょっと足りなかったりしても、うまく手を加えてやれば「その木にしかない個性」になる。
これってダンスも、人生も、同じなのかもしれないと思いました。
ダンスも生き方も、他人とくらべて足りないところを補おうと必死になるよりも、足りないものや欠点こそが自分だけの個性になるのだと考えられたら、もっと楽になれそうだなと思いました。

もちろん、足りないところを補おうとする努力によって得られるものもあるのかもしれませんが…
なんだか、盆栽に人生の大切なことを気づかせてもらったような気がします。
まとめ:やりたかったことをまた一つ達成できました

今回は、大宮盆栽美術館に盆栽を見に行った話をシェアさせていただきました。
ダンスの先生と盆栽の話をしたのは一か月くらい前のことなんですが、そのあとからずっとやりたいことリストに「盆栽を見に行く」というのがありまして…。
こうして実際に見に行くことができてよかったし、ダンスや人生についてもいろいろと考えさせられました。
本当は、自分で盆栽を育ててみたい気持ちもありますが…
生き物だし育つし「飽きたから手放そう」みたいなことが簡単にはできないので、盆栽を買うのは躊躇しています。
でも手元に置いておかなくても、ネットで盆栽の写真を見たり、盆栽園とかに見に行くだけでも十分楽しいことが分かりました。
最近ダンスで落ち込んだり、人生について考えすぎてしまうこともちょこちょこあるけど
「ダンスは盆栽」「人生も盆栽」と言い聞かせて(?)、頑張っていこうと思いました。


