先日片付けコンサルタントの近藤麻理恵（こんまり）さんの著書『人生がときめく片づけの魔法』を読みました。
その中で言われていたのが「ときめくものを残しましょう」という、いわゆる「こんまりメソッド」です。
それを読んで「ふむふむ、なるほど」と思った後、私はこうも思いました。
通勤用の服とか、一ミリもときめかんのやが。え、捨てるの？？
この思いをツイートしてみたところ、たくさんの方（当社比）から共感をいただけて、やはり同じように悩んでいる方が多いのかなあと思ったり。
そこで今回は「ときめかないけど必要なもの」との向き合い方について私なりに考えたことをお話ししていきます。
ときめきだけでは生活できない
私はミニマリズムの価値観に出会ってものを減らし始めてから、以前よりときめかないもの・好きではないものが周りから減ってきたと感じています。
しかし改めて自分の持ち物を見てみると、「ときめかないし別に好きじゃないけど、必要だから持っているもの」ってわりとあるなと思いました。
私の場合、その筆頭（？）は通勤用の服や靴たちです。
私服通勤で職場についたらすぐに制服に着替えるのですが、あまりにも派手な服はNGですし何より着替えるのが面倒くさい。
そのため通勤用としてオフィルカジュアル系の服を何着か持っているのですが、プライベートで着ている私服とは正反対の系統なので、全く自分好みではないですし、一ミリもときめきません。
コーデを考えるのが面倒なので、3パターンくらいで回しています
「ときめかないけど、必要なもの」との向き合い方
「ときめかないけど、必要だから持っているもの」との向き合い方についていろいろ考えた結果、このような結論に至りました。
- 「お世話になっている」という事実に感謝する
- 不快でなければそれでいいと考える
- できそうならブラッシュアップしてみる
「お世話になっている」という事実に感謝する
ときめかないけど手放せないのは、ないと困るからです。つまり、それだけそのものにお世話になっているということ。
いつもはカジュアルな私服を着ている私も、通勤用の服に身を包めば
- それなりのきちんとした見た目
- 清潔感（私服の清潔感がないわけではないですが）
- 信頼感
こういったものを得ることができます。
たとえ見た目にはときめかないとしても、そのものを使うことによって生じる結果や効果にお世話になっていることに感謝してみよう、と思いました。
こんまりさんも、著書『人生がときめく片づけの魔法』の中で「ものにはそれぞれ違う役割がある」と言っています。
モノにはそれぞれ違う役割があります。すべての服が、完全に着倒されるためにあなたのところに来るわけではありません。
『人生がときめく片づけの魔法 改訂版』近藤麻理恵 著
通勤服には「気分を上げてくれる」という役割はないかもしれないけど、「自分を相応しい格好にしてくれる」「仕事がしやすい格好にしてくれる」という役割があるのだということが分かりました。
不快でなければそれでいいと考える
通勤用のお洋服は確かにときめかないし、休日の私服に比べたら着ていてテンションも上がりません。
でも、べつに不快でもありません。
「ときめかないけど、別に不快でもない」なら、それでいいんじゃないでしょうか。
そんなときは、ときめかないものそのものではなく、別の部分で対処する必要が出てくると思います（たとえば仕事関係であれば異動や転職など）
このように、そのものが自分にとって「ときめくのか、そうでもないのか、不快に感じるか」を考えることは、自分の生活や行動を見直すきっかけになると思います。
もし何かどうしようもなくストレスを感じることがあるのなら、それを解消すべく行動することが必要。
でも「ときめかないけど、別に不快でもない」という状態なら、ストレスはないはずなので、ひとまず現状維持で大丈夫だと考えていいのかなと思います。
できそうならブラッシュアップしてみる
もし見た目に関して、不快とまではいかなくても「なんかイマイチだなあ」と思っているのなら、できるかぎり理想に近づけてみるのも一つの手です。
私はここ最近書類関係の見直しをしているのですが、数はかなり減らしたはずなのになぜかスッキリしませんでした。
考えてみたところ、原因はどうやらこのファイルの見た目だったようです…。
学生時代に授業のプリントや資料を入れていたものをそのまま使っていたのですが、色が派手すぎて部屋の中で完全に浮いていました。
キツめの色味だし、日用品としてはあまり好みの色ではなかったかも
そこで、余っていたお気に入りのクリアファイルに入れ替えてみることに。
こんまりさんの本に「書類関係はクリアファイルにまとめて入れるのがおすすめ」と書かれていたので、実践してみました。
- 家関係（賃貸契約書、火災保険の書類など）
- お金関係（銀行やカードの契約書、ふるさと納税の寄付証明書など）
- そのほか（家電の保障書、資格の証明書など）
このようにカテゴリーで分けてクリアファイルにぶっこんだだけですが、契約書関係は見返すことは滅多にないので、この収納方法で大丈夫だと思います。
占めるスペース的にもコンパクトになりましたし、見た目もスッキリしました。
美術館や博物館で買ったクリアファイルを持て余していたのですが、こうやって活躍させることができてよかったです！
まとめ:すべてのものにときめく必要はない
今回は「ときめかないけど、必要だから持っているもの」との向き合い方について、私なりに考えたことをシェアさせていただきました。
家の中をよくよく観察してみると、「ときめかないし好きじゃないけど、生活に必要だから持っているもの」って意外と見つかると思います。
身の回りのものすべてにときめいていたら、それはそれで落ち着かなさそう(笑)
