2年半ほど前にミニマリズムの価値観を知り、実践していく過程でたくさんのものを手放してきました。
ものを減らしたおかげで部屋が整い、生活習慣が整い、メンタルが整い…
いろんな物事に対する考え方までもが、変化してきたなと感じています。
特に大きかったのは、仕事に対する考え方です。
私はフルタイムで働く普通の会社員です
ミニマリズムを実践する前と比べて、職場環境はそこまで変わっていないのですが、以前に比べてすごく楽に働けるようになったと感じています。
今回は、ミニマリズムの価値観を通して仕事に対する考え方が変化した話です。
ミニマリズムを通して、仕事への考え方が変化した
念のため言っておくと、今の職場や会社員という働き方に大きな不満があるわけではありません。
ですが、トラブルがあったり、取引先の担当者が嫌な人だったりすると、瞬間的に「もうやだ…」と強いストレスを感じることが多々ありました。
ミニマリズムを知る前:「生活のため」と割り切る
以前は仕事で強いストレスを感じると「生活のため」と割り切って我慢していました。
仕事に対してやりがいとか面白いとかの感情がなかったので、「あくまで生活のために働くのであって、働くために生きているわけではない」とある意味ドライ(?)に考えていました。
私の好きな「半沢直樹」シリーズの原作である『オレたち花のバブル組』でも、登場人物が同じようなことを言っていてなるほどなと思いました。
仕事は二の次で余暇を楽しめれ ばいい、そう考えたこともある。 しかし、一日の半分以上も時間を費やしているものに見切りをつけることは、人生の半分を諦めるのに等しい。誰だって、できればそんなことはしたくないはずだ。いい加減に流すだけの仕事ほどつまらないものはない。そのつまらない仕事に人生を費やすだけの意味があるのか?
池井戸 潤 著『オレたち花のバブル組』
特に入社して2~3年目くらいの頃が一番しんどかったのですが、今の会社はお給料や待遇も悪くないので「とにかく生活のためにしがみついていよう…」と、どちらかというと後ろ向きな考え方でした。
ミニマリズム実践後:少ないお金で暮らせると分かる
ミニマリズムを実践し始めてものを減らしたら、結果として出費がかなり小さくなりました。
【関連記事】ミニマリストになるとお金が貯まる4つの理由
趣味や好きなこと(私の場合は推しのライブなど)にはガッツリお金を使いますが、それ以外への支出が自然としぼられてきて、ほっといてもお金が貯まる状態に。⇒節約はメリハリが大切!私が削らない出費5選
すると
- 仕事をやめても数年は暮らせる貯金がある
- 月に十数万円あれば、ゆとりある暮らしができる
ということが分かり、心に余裕が生まれました。
昔は推し活にお金を使いすぎて「お金ない…」と周囲にもらしていたこともありましたが、ミニマリズムを取り入れたことで考え方が180度変わったのでビックリ!
▼こちらもCHECK
今の仕事に関しても、「どうしても嫌になったらやめてもいい。選ばなければ、バイトでも何でもして自分一人くらいなら食べていける」と考えられるようになり、すごく気持ちが楽になりました。
今:わりと好きなようにやっている
そして今では、部署内でも中堅的な立場になってきたこともあっていろいろ分かってきたので
「クビにできるもんならクビにしてみろ」くらいの勢いで(?)わりと好き勝手にやっています。笑
会社にとってみれば、若干厄介な社員かも(笑)
また、ミニマリズムの考え方は仕事にも取り入れており
- 整理整頓する(PCの中も)
- 何がどこにあるのか、誰が見ても分かるようにする
- 困ったことやトラブルがあれば、やり方をどんどん変えていく
こういったことを積極的にやるようになったら、業務の効率化にもつながりました。
「もしクビになったとしても、とりあえず数年は生きていけるし、バイトでも何でもすれば自分一人くらい食べていける」ということが分かったので、上司の顔色を伺うのもやめました。笑
ある意味会社に依存しなくなったので、ストレスやモヤモヤが減って仕事が楽しくなりました。
だんだんと仕事が楽しくなってきた
「嫌になったらやめてもいい。この会社をやめたとしても、なんとか自分一人くらいなら暮らしていける」と、ある意味割り切った状態で(?)仕事をするようになったら
びっくりなことに、仕事がとても楽しくなってきたのです。
「この会社にしがみついていないと…」と思っていたときは、周りを気にして意見などをあまり言えなかったのですが
「いつこの会社をクビになっても大丈夫」と開き直ってみたら、思ったことや意見を積極的に言えるようになりました。
また、以前は「頑張っても給料は変わらないのだから、なるべく頑張らずにテキトーにやっていよう」とある意味ブレーキをかけていたような部分があったのですが
今では周りの人の業務を奪う勢いで(笑)なんでも積極的にやるようになりました。
「会社で頑張っても給料は簡単には上がらないのだから、頑張るだけ損」という意見も一理あると思います。
でも『オレたち花のバブル組』にもあったように、一日の大半を費やす仕事をテキトーにするのは、人生を諦めているような気がして私にはなんだか気持ち悪く感じました
(※あくまでも個人的な意見です)
頑張りすぎて体やメンタルを壊しては元も子もないですが、「仕事なんて頑張らずにテキトーにやっていればいい」と見切りをつける前に、ちょっとだけ頑張ってみるのもいいのかなと個人的には思います。
若手のときは、頑張っていてもあまり給料や評価に差が出ないかもしれないけど、数年経つと差がついている気がする。
自分の実力を高めるために頑張るのです!(あくまでも「自分のため」で、「会社のため」ではない。笑)
評価や見返りを気にせずにできるところまでやってみて、それで評価されなかったら転職を考えるなりすればいいと思いますが
結果を出していないのに「どうせ頑張るだけ損」と諦めるのは、ちょっと早いのかな?と気づきました。
まとめ
今回は「ミニマリズムを実践したら、仕事に対する考え方が変化した」というお話でした。
ミニマリズムを生活に取り入れたことで、ものが減って部屋がスッキリしたり、生活習慣が整ったりしましたが
それ以上にマインドや考え方の面での変化が大きかったと感じています。
「もしこの仕事が嫌になったらいつでもやめればいい。バイトでも何でもすれば、自分一人くらいは食べていける」ということが分かり、周りや上司の顔色を必要以上に伺うのをやめてのびのびとやるようになった結果、仕事がとても楽しくなってきたのは自分でもびっくりしました。
以前は「会社員なんて頑張るだけ損」という気持ちから、必要以上に頑張らないようにブレーキをかけている部分もありましたが、今は「もっと職場を良くしていきたい」という気持ちもあって、自分にできることはどんどん積極的にやるようになりました。
「頑張るだけ損」「仕事は給料をもらって嫌なことを我慢すること」「生活のために仕方なく働いている」と考えていたころは、仕事に対してどこか「やらされている感」があったのであまり楽しくなかったのですが、そうではなく自ら積極的に取り組むようになったことで楽しさを感じられるようになりました。
まずは頑張ってみて、それで評価されなかったら転職とかを考えればいい
最初から「頑張るのは損」と見切りをつけるのはちょっと違うと思います
決して会社に依存するわけではなく、どこにいっても通用する実力を身につけるために、まずは今の仕事を頑張ろう!という思考にだんだん変わってきました。
本記事が、何かみなさまの気づきにつながれば幸いです。
では!